VALUE LIFE

生命を大切にする観点から、私の記憶、体験、知識などを綴ります。

完璧主義の呪縛

小さな世界の一完璧主義者だったと

今 自分を振り返り、思うのです。

 

考え方についてそう言われてしまうことは

たまにありました。

 

それでも私には、ピンとこなかったですし

完璧を目指すということは良いことだと

捉えていました。

 

自分には完璧に出来たことなど

何もない気がしますが、

完璧に何かをやり遂げるような姿は憧れで

どこか 自分にもできるのではないかと

甘い期待をし、本来の自分を超えた希望や

人から承認されることを良しとしていました。

 

かと言って 何を持って自分にとっての完璧なのか

という基準もありませんでした。

 

これは単に自分を苦しめるだけの力として

長く私の体に巻きついていて、いつも

なんとなく不安や焦りの元になっていたと思います。

 

今でも残念に思うのは、

子どもに料理を教えようとした時のことです。

ちょっとした失敗や間違いを即座に正して

間違いを覚えさせないようにと考えてしまいました。

 

そのために逐一 直して行った結果、

初めは楽しそうだったこともやりたいと言わなくなり

頼まれたことを気が向いた時しかやらないように

なってしまいました。

 

器用な手先で上手にできることは褒めても

失敗やうまく出来ないことには

なんと言ってやればいいかわからなかったのと

早いうちに覚えさせてやったほうがいいだろうと

結果、本人のペースを見ていなくて

詰め込んでしまったかもしれません。

 

私自身が余裕を持っていなかったので

理想ばかりが先走りしてしまったのもあります。

 

融通の効かない態度から生じた数々の失敗は

完璧主義者的な強迫観念が推し進めたもので

本当はどうしたかったということとは

少し違っていたように思います。

 

 

本当の気持ちを押し切って、強引に

ことをやり遂げても、喜べる結果はありませんでした。

 

 

完璧に見える人、きちんとしている人、

仕事ができて一目置かれている人は 

べつに 完璧な人でなく、

その過程と完成度の誠実さが 周りから評価されている人。

 

完璧主義は、逆に周りが見えなくなり

自分でも 心の底で望んでいることとは違う目標に

邁進し続けることになります。

 

気づくことなく完璧主義を続けていると

生きているだけでも、息苦しくなります。

自分の毎日は思うように進むことなく

じりじりと追い詰められていく感じです。

 

自分が決めたルールが増えていき

体が疲れていても優先順位を変えることが

できず、疲労がかさんで行きます。

 

人の言動の曖昧さが理解できず

独りよがりになって、弱みもみせられなくなり、

人に頼ることができなくなってしまいます。

仕事のできる人とは真逆の思考なのです。

 

これも 長い間に身につけてしまったものなので

簡単に変えられるとは言えませんが・・・

そう言えないのも、完璧から離れられない

執着の思考とも言えます。

 

いつから辞めるんだって話にもなるからです。

 

仮に、完璧主義だったなあと振り返ってみると

もう、やめている自分が肩の荷を下ろした気楽さで

色々と客観視してくれます。

 

ついに 完璧主義とは・・・と調べてみると

当てはまる特徴ワードがたくさんありました。

これを真面目に読んでしまうと、ギュッと

体が固って、再び 息苦しくなってしまいます。

 

いくつかのサイトで読んでいるうちに

これを自分なりに自分のためにまとめてみたい

などど思えて来たのは、全体像を知って

奥深さを感じてしまったからですが、

ここでもまた、完璧主義に走ろうとする傾向が

暴走している時の癖も出ている感じです。

 

そういう時は、前向きな行動に直結するよりも

理想ばかり膨らんで、実行力が働かない気がします。

たしかに、私はまとめたいと思ったことを

まだ 実行できていません。

 

がんじがらめになっている心のパターンは

当事者感覚から少し離れてみるような

自分を逃すことでも緩むきっかけになる

ものでは?と感じます。

 

 

ギリギリと締め付けていた力を抜くことができれば

重く固っていた感情が軽くなり、なんだか

世の中が明るく見えるし、小さなことに

喜びを感じる感覚に気づきます。

 

 

人から完璧を求められたとしても

自分の心が完璧主義から離れていたら

冷静にその言葉の本当の意味を読み

必要なことには取り組み

不必要なことは、聞き流すこともできます。

 

その時の私は、完璧主義の呪縛世界が

終わっている私です。

新しい気持ちで前向きな計画にワクワクしている

かもしれないし、

目に入るものが自分のタスクではなく

自分が大切にしたいものに変わっている

かもしれないです。

 

少なくとも、生きる気力の質は上向きな気がします。

 

完璧でなければならないという思い込みは

私の場合、自分にも周りにもぎこちない時間を

もたらすことが多かったように思います。

 

そもそも完璧にやろうとする意欲は

人並みあるかないかなので、自覚ないままに

思うようにできない思いをすることにもなり

劣等感を抱えることにもなりました。

 

 

本当の気持ちから一つ一つの物事を見るように

変わりつつある今は

以前よりも

時間がある、暇があると思えます。

そして時々、

今自分がしていること自体を味わっている私がいます。