VALUE LIFE

生命を大切にする観点から、私の記憶、体験、知識などを綴ります。

ほぼベジタリアン⑴

私は、ほぼベジタリアンです。

 

こどもの頃、

豚肉の脂身はおいしいと思いました。

母が作ってくれたハンバーグや

グラタン、プリンは大好きでした。

お腹をこわしても、

牛乳はごくごく飲んでいました。

今でもたまに口にするのは

卵や、ツナ、練り物です。

 

振り返るともう、30年くらいの間、

私は、こうした動物性のものをなるべく

食べないようにしていたと思います。

 

それでも、家族間や交際において

食べる機会がやってくれば、

雰囲気に合わせるか、

体調に合わせるかして

なるべく、対立にならないように

食べられだけ食べて来ました。

 

 

私が、今のように変わったのは、

20代前半に食べ物を変えることで

身体を回復させた経験があるからです。

 

 

まずはアトピー性皮膚炎です。

全身に広がって悪化していきました。

アレルギー検査では、卵がダメでしたが、

どんどん品目が増えることを知り、

一般的に

アレルギーが出やすいとされるものは

好きなものが多く、がっかりしました。

肉もウサギやカエルに代替する方法まで

間近に迫って、食べものをどうするか

考えざるを得なくなりました。

 

 

かゆみが増す

砂糖や油の多いものからやめ、

発症する前、市販の化粧品で荒れたので

添加物や農薬、化学物質もなるべく

避けました。

 

血液や内臓や排泄、運動、環境・・・と

食べ物そのものだけでなく 

身体は

一つのつながってめぐるの活動次第で

健康状態が変わる、保たれることを

知識として知っていきました。

 

 

その中で、今まで食べていた無数の

動物性の食べものは、

人間にとって

消化するのに時間がかかり、

タンパク質として吸収するのにも

植物性の食べものよりもスムーズでなく

体に負担になる情報も得ました。

 

 

有名なステロイド

害を先に知っていたため避けていました。

保湿剤として使ったものも

だんだん使わなくなりました。

 

 

そして、ただでさえ、身体中が

痒くて痛くて毎日よく寝られなくて

人から言われる些細なことも

ストレスを感じるのに自分を抑えて

頑張っていた私は原因となると言われる

ものを全部やめることにしました。

 

 

肉も魚も、油の多いものも

砂糖もお菓子も乳製品も・・・

 

 

私のアレルゲンとしてまだ出ていなかったもの

誰かがずっと苦しんできたそういうものも

いつかは検査結果にのぼってくるのなら

やめたほうがいいと思ったのです。

 

そして私は、

お米と野菜や豆類しか

食べないくらいの生活をしていました。

自分で玄米を炊いて食べた日もありました。

知人の紹介で酵素のような粉末を

プラスしていたこともありました。

 

 

夜中に起きてふとんに掃除機をかけ、

朝、泥のように固まったり割れていたりする

顔にファンデーションを塗り付け

服にすれる肌の痒みを我慢して

仕事に行く生活から

 

自分の首筋の肌が生まれ変わり

きめ細かくやわらかい手触りだと

気づいたのは、一年近くたってからでした。

 

だんだんと掻いても

皮膚がこわれなくなり、

かゆみも減っていき、

乾いた皮膚がむけることを

くりかえし くりかえし

丈夫な皮膚に・・・

 

 

全身がきれいに修復していくと

思考は前向きになっていました。

少し痩せて体力は落ちていたのに、

朝の目覚めから、根拠のない自信と

こみ上げてくるワクワクした気持ちで

元気がみなぎっていました。

 

今までできなかったことに

挑戦しようという気持ちがあり

楽観的で意欲的でした。

 

現に、この後、

やってみたかった油絵を習ったり、

カヌー教室に入ってみたり、

絵本を描いて応募したり

私にしては行動して世界を広げています。

さらには、

セミナーに参加し、友達ができ

遠方で就職を試みたこともありました。

 

 

私の世界は平常に戻ったか、それ以上のように

感じて幸せでした。

 

 

そして・・・

 

 

今まで人と食事も避けて守って来た食改善。

初めのうちはストイックに自分のペースを

崩さないようにかなり慎重に保っていました。

けれども、人付き合いが増え

外食で食べる品目や量が増えていくと

半年後には、再びかゆみが出てきました。

 

 

体内は

今でいうデトックスが進んでいて

皮膚がやっと良くなったところで

自然治癒力としては まだまだ

か細いものだったと思います。

 

 

しかし私は、

人と付き合うために

取り戻せたと思う世界を失わないために

「ふつう」の食生活に

なんとか合わせようとしました。

 

 

メニューを見ては誰よりも悩み、

折り合いのつきそうなものを見つけ

大丈夫に違いないと自分に言い聞かせ

楽しく自分には合わない食事を選んでも

やはり、食べ物をどうするかということは

まだまだ切り離せないものでした。