VALUE LIFE

生命を大切にする観点から、私の記憶、体験、知識などを綴ります。

最初の疑問

子供の頃に、

粉末をスプーンですくってコップに入れて水を注ぐと

いくらでもオレンジジュースを作ることができる

ジュースの粉がありました。

袋にもオレンジの絵柄があり、

オレンジジュースと書いてありました。

 

後に、無果汁という言葉を知ったとき、

果汁の前に「無」という字がつけてあるのに気づき、

とても不思議でした。

そのうち、果汁10%とか50%とか100%を見つけて

無果汁の意味がわかり、

果汁の有無を意識して選ぶようになりました。

 

中学の家庭科で食品添加物を知ったとき、中でも

「合成着色料」には衝撃を受けました。

「絵の具で色をつけているのと同じじゃないか?」

と、あり得ないくらいの感情が湧きました。

保存を長くするためや、

質の劣化を防ぐためという理屈は理解できましたが、

着色料の場合、

本来の色より良く見せるためという事が

必要なこととは思えず、腑に落ちませんでした。

 

 私の母は田舎育ちでもあったので、

ウチで出てくるのは薄味の和食か、郷土食、

母が料理本を見て作れるようになった

ハンバーグやグラタンでした。

冷凍食品が出回るようになっても、

食べたことがなかったのに、

流行りに乗って母が冷凍ギョーザを買ってきた日、

弟が怒り狂いました。

 

こんなの!ギョーザじゃない!!

くらいの扱いだったので、

二度と母も買いませんでした・・・。

 

そんな家庭でも桜でんぶとか赤いウインナーとか、

お正月のカマボコ、ひな祭りに買ってもらう三色団子は

ありました。

 

 私は、この家庭科の資料集を捨てられず、

大人になってもしばらくは取っておきました。

生活に関連していて、見るのが楽しかったからですが、

添加物についてのページはそれとは別の世界で、

なぜかわからないけど、

とても大事なことに感じたからでした。